町中がにぎわう京都の四大行事。三大祭に足を運ぶ、五山送り火に手を合わせる……
その前に、知ってほしいポイントがあります。

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葵祭

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「葵祭」の「葵」って?

「賀茂祭」が「葵祭」と呼ばれるようになったのは、どうやら江戸時代前期、元禄年間に復興されたころからだとされています。上賀茂・下鴨両神社の神紋が「二葉葵」であり、祭りには神事関係者、行列参加者などに二葉葵と桂の小枝をつけるのが賀茂祭の古くからの習わしとなっていたので、「葵祭」と呼ばれるようになったのでしょう。社殿や牛車にも飾られています。また来賓の参列者などにも二葉葵が渡されます。「葵」も「桂」も「清浄の象徴」であることから「清め」の意味合いが強いと考えられています。そういえば二葉葵はワサビ科の植物で、生育には常に清らかな水を必要としています。「ワサビ」は漢字で書くと「山葵」となりますね。また、葵が女性の象徴、桂が男性の象徴とする見方もあるそうです。
ちなみに徳川家の家紋は「三葉葵」です。直接関係があるわけではありませんが、「葵」の縁によって、両神社は徳川家の崇敬を受けていくことになりました。幕末には、第十四代将軍「徳川家茂(いえもち)」が「孝明(こうめい)天皇」と一緒に、両神社に行列を作って大々的に参拝しています。

二葉葵

著者紹介

小嶋一郎

京都産業大学日本文化研究所上席特別客員研究員。京都検定1級初代合格者。
京都の文化財や文化などをPRする「宣京師」として講演・執筆活動中。
著書に『もっと京都がわかる250問』(淡交社刊)ほか。

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