古都京都では、貴重な文化財に触れ合う機会がたくさんあります。
ここでは現地で役立つ文化財を知りましょう。

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神社

神社のパーツを知る

「御旅所」とは?

「御旅所(おたびしょ)」とは神社の祭礼の折に、留まる場所であり、いわば神様の休憩所であり、宿泊施設でもあります。また「御旅所」は1カ所とは限らず、大きな神社では複数存在する場合もあります。「御旅所」に神輿(みこし)が到着しますと、ここでもやはり神事が行われます。

「御旅所」は氏子地域の人々の心のより所でもあり、本社にいる神様が年に一度氏子の様子をみにやってきてくれることから、神様に親しみを感じる場所でもあるのです。普段は本社の奥深くに神妙に鎮まっておられる神様も、旅に出れば気持ちも大きくなって願い事を何でも聞いてくれるのかも知れません。祇園祭の神幸祭(しんこうさい)の後、還幸祭(かんこうさい)で神様が八坂神社にお帰りになるまで、無言でこの御旅所に7日間お参りにいくと願いがかなうという「無言詣り」の風習も生まれました。本社の本殿に祀られている神様を神輿に遷して、「御旅所」まで行くのが「神幸(しんこう)祭」。そして神輿が御旅所から神社に帰ってこられるのが「還幸(かんこう)祭」です。

今宮神社本社御旅所図

著者紹介

小嶋一郎

京都産業大学日本文化研究所上席特別客員研究員。京都検定1級初代合格者。
京都の文化財や文化などをPRする「宣京師」として講演・執筆活動中。
著書に『もっと京都がわかる250問』(淡交社刊)ほか。

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