古都京都では、貴重な文化財に触れ合う機会がたくさんあります。
ここでは現地で役立つ文化財を知りましょう。

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神社

神社のパーツを知る

日吉造と祇園造

「日吉造(ひえづくり)」は比叡山の鎮守社である日吉大社の造りをルーツとする形式です。内部は内陣(ないじん)と外陣に分かれ、また外観は「平入(ひらいり)」ですが、大きな庇(ひさし)が付いて向拝としているため、神殿というよりは仏堂の形式に近く感じます。また日吉大社は、総本社も全国の末社も、その鳥居の形に特徴があり、笠木の上部に大きな三角形が見られれば、山王鳥居(日吉神社系の鳥居)とみて間違いありません。

「祇園造」はその名の通り、「祇園社(現在の八坂神社)」の本殿をルーツとし、こちらも、日吉造と競うがごとき大きな本殿形式です。また拝殿を別棟として設けず、本殿の中に礼堂として、拝殿を含んだ形になっています。やはり寺院建築に近いですね。もともと祇園社は祇園感神院とも呼ばれ、神仏習合の典型でしたので、このように神社建築と寺院建築が融合した経緯もうなずけます。

八坂神社本殿

著者紹介

小嶋一郎

京都産業大学日本文化研究所上席特別客員研究員。京都検定1級初代合格者。
京都の文化財や文化などをPRする「宣京師」として講演・執筆活動中。
著書に『もっと京都がわかる250問』(淡交社刊)ほか。

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