あらゆる活動の源となるエネルギーに満ちあふれたところ。そこにいるだけで、心が洗われる、ほっとする、元気が出てくる、運気が好転するというように、「癒し」や「活力」を与えてくれる不思議な場所をいいます。
霊場や聖地、信仰の厚い場所もパワーが強いとされ、寺社の多い京都はまさにパワースポットの宝庫といえるでしょう。
病気平癒、金運、厄除け、学業成就、子宝、恋の神様・・・時代は変わっても人々の悩みは変わらないもの。京都には古くから、ご利益別の信仰が根付いています。いわゆる「ご利益さん」と親しまれる神様には、霊石、霊水、霊木・・・
それぞれにユニークな伝説をもっています。きっと、そのご利益にかなったパワーを授かることでしょう。
平安京誕生にまつわるお話。桓武天皇が新たに都を造営するにあたって、その土地がパワースポットか否かという視点も重要視されました。
古代、都市の造営や建物の設置にあたっては、エネルギーを運ぶ「気」というものが重んじられ、陰陽師や風水師は、パワーの強いパワースポットを選んだといわれます。三方を山に囲まれた京都は、風水的にも護られ、都にふさわしい地相として、選びに選び抜かれた場所なのです。
平安時代の陰陽師、安倍晴明を祀る晴明神社は、「行くも帰るも戻り橋」の伝説の地、一条戻り橋の近くにあります。元は晴明自身の屋敷跡であり、天文陰陽博士として活躍していた拠点でもありました。
本殿の随所にあしらわれた「五芒星」が、独特の雰囲気を醸し出しています。晴明は陰陽道の基本概念となった陰陽五行説の象徴として五芒星の紋を用い、五芒星はあらゆる魔除けの呪符として重宝されました。境内では霊石「厄除桃」や霊水「晴明井」も見れます。
日本最古の鳥居の様式である「黒木鳥居」の野宮神社は、天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王が、伊勢へ行かれる前に身を清められたところです。嵯峨野の清らかな場所を選んで建てられたものでした。『源氏物語』にも黒木鳥居と小柴垣の美しい情景が描かれています。現在は えんむすび、子宝安産、学問の神様として知られますが、野宮大黒天のそばにある神石「お亀石」をなでながらお祈りすると、 一年以内に願い事が成就すると言われています。
恋の行方を占う守護石は、歴史も古く縄文時代のものといわれます。
交通:市バス206「清水道」
東山の風水的にも吉とされた境内にて、様々な願いを叶えてくれます。
交通:市バス206「東山安井」
悪縁を切って、良縁を結ぶ祈願所。行列ができる程の人気。
交通:市バス206「東山安井」
体の悪い所をさするとよく効くといわれる霊石は頭が良くなるとも言われます。豊臣秀吉ゆかりの社にあります。
交通:市バス206「東山三条」
月読神社
神功皇后ゆかりの「安産石」。妊婦の守り神として尊崇を集めています。
交通:市バス28「松尾大社前」
旅行の出発に無事故を願う人や、健康回復を祈願する人もあります。
交通:市バス26「西大路四条」
嵯峨天皇の皇后ゆかりの霊石で、またぐと子宝に恵まれるといわれます。
交通:市バス28「梅ノ宮神社前」
燈籠の石を持ち上げたとき、重く感じるか軽く感じるかで願い事が叶うかどうかがわかります。
交通:JR奈良線「稲荷」
その名もユニークな霊石は、願いが叶うかどうかを占ったり、病気を治してくれたり、不思議な力を持ちます。
交通:市バス46「今宮神社前」
祭神・素盞鳴尊の御神徳で悪縁を絶ち、良縁を結んでくれる霊石です。
交通:市バス北8「修学院道」
幸神社
良縁の他にも、浮気を封じてくれたり、願いを叶えてくれる霊石です。
交通:市バス1「葵橋西詰」
萩の名所である梨木神社は、緑あふれるパワースポットの京都御苑に隣接しています。境内では、京都の三名水(醒ヶ井、県井、染井)のひとつである「染井の井戸」があり、今も湧きつづけ、多くの人たちが名水を求めて訪れています。この井戸は、かつて文徳天皇の皇后の里御所の跡にあったもので、宮中御用の染所の水として用いられたという由緒をもちます。染殿后(そめどののきさき)と呼ばれた明子皇后はたいそう美しいお顔立ちで、また72歳と当時では珍しい長命でもありました。
お寺の名の由来にもなった清らかな水は、長寿、恋愛、学業にご利益あり。
交通:市バス206「清水道」
夢のお告げにより発見したという霊泉。隣のお地蔵様は夜泣き封じのご利益があります。
交通:市バス206「博物館三十三間堂前」
力水(祗園神水)を飲んで、美御前社へお参りすると美しくなるとの言い伝えがあります。
交通:市バス206「祇園」
天神さんにあやかって知恵、学問成就のご利益が授かる!?京の繁華街、錦市場の近くの小さなお社にコンコンと涌きつづけます。
交通:市バス205「四条河原町」
この水で体や家のまわりを清めると、病が消えたとの言い伝えがあるご神水です。
交通:市バス205「四条河原町」
平安の昔、境内から香しい水が湧き出し、この水を飲むと不思議なことに、たちまち病気が治ったといわれています。名水百選にも選ばれた水です。
交通:近鉄京都線「桃山御陵前」
大黒寺
本尊・出世大黒天に供える霊験あらたかな水。金運良好の嬉しきご利益が授かるかも。
交通:近鉄京都線・京阪電車「丹波橋」
各方角に陰陽•五行•十二支•八卦などを配し、それぞれに吉凶があるとする。
恵方•鬼門などがあり、金神は方位の神様。
平安の貴族たちはとかく方角には神経質なほどに気をつかいました。日常のお出かけも厄災の方角を選んでいたようです。京都御所の表鬼門の延長線上、平安京の表鬼門にある赤山禅院の境内に方除けの神様「金神社」が祀られています。
桓武天皇は平安遷都の折、王城(京都)鎮護を目的に、都の四隅に将軍塚を築き、「大将軍」を祀りました。その確かな場所は定かではありませんが、現在も、東は東三条大将軍、西は大将軍八神社、北は今宮神社境内の大将軍社や西賀茂大将軍など、ゆかりの社や町名が残っています。
平安京の北西(乾)に位置する守護神ともされた愛宕山。頂上に祀られた愛宕神社は火の神、火産霊命(ほむすびのみこと)を祀ります。霊山としての開基は、平安京以前の8世紀初めと伝わります。その頃の愛宕山には八大天狗のひとつ、愛宕山太郎坊が住んでいたと言われています。また、天狗と言えば、義経伝説もある鞍馬山。こちらの天狗は鞍馬山僧正坊と呼ばれ、日本各地の天狗様の「総元締め」として語り継がれ、その住処、鞍馬山も人気のパワースポットです。
愛宕山登山道中、十七丁目。京に火事が起これば、この社が鳴動したことから、名付けられたという。
三つの鳥居を組み合わせた形で、上から見ると、笠木(冠木)が三角形をつくっている珍しい鳥居。
秦氏ゆかりの太秦の地に鎮座する木嶋神社は、蚕ノ社の通り名で親しまれてきました。京都珍三鳥居のひとつに数えられる珍しい鳥居は、三角形に組み合わさり、三方から拝むことができる造りになっています。下鴨神社の「糺の森」に対して、「元糺の森」と呼ばれた森の中、神秘なムードに包まれています。創建は不明ながらも7世紀、飛鳥時代後期といわれます。蚕ノ社のように平安京以前から史上に登場する、松尾大社、上賀茂神社、下鴨神社、八坂神社、貴船神社などの古社も霊気を感じることでしょう。
下鴨神社の摂社、相生神社には不思議な神木があります。2本の木が途中から1本に結ばれるので「連理の賢木」と呼ばれ、この木は縁結びの神の力で結ばれたと言い伝えられています。実は現在で4代目だそうで、この木が枯れると、下鴨神社境内の糺の森に同じように結ばれた木が、跡継ぎのように見つかるのです。この縁結びのご神木は「京の七不思議」の一つとされています。
夢のお告げの通りに柳の下に行くと、絶世の美女が!?嵯峨天皇と后にまつわる伝説が残る縁結びの柳です。
交通:地下鉄烏丸線「烏丸御池」
雌雄根を同じくした古木は、夫婦和合・恋愛成就の象徴と親しまれています。
交通:市バス28「松尾大社前」
腰痛が治るといわれる不思議な木。近藤勇も参拝したと伝わります。
交通:JR奈良線「JR藤森」
樹齢100年を超える御神木は、ぜんそく封じのご利益で知られます。
交通:地下鉄烏丸線「丸太町」
武信稲荷神社
縁結びのご利益を授けてくれる御神木は、坂本龍馬のエピソードも残ります。
交通:市バス206「みぶ操車場前」
本隆寺
この松の木の葉を枕に敷くと、夜泣きが止まるといわれています。
交通:市バス101「今出川浄福寺」