茶会でお茶をいただく。いけばなを愛でる。雅楽に酔いしれる。能や狂言、歌舞伎の舞台を鑑賞する―。
伝統文化・伝統芸能の奥深い世界を覗いてみましょう。

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華道

いけばなの歴史&道具を知る

花留

花留(はなどめ)は花を留める道具で、普通外からは見えませんが、いけばなにおいてはとても大事なものです。投入花(なげいればな)用の鶴の巣、盛花(もりばな)用の七宝や亀甲、五徳(ごとく)、轡(くつわ)のほか、蟹(かに)、亀(かめ)など花留自体が美しいものもあり、流派や花材、いけ方、花器によりさまざまなものが使われます。

かつては立花(りっか)では込み藁(こみわら)が、生花(しょうか)では又木(またぎ)配りなど、花配りと呼ばれるものが主流でしたが、現在では剣山(けんざん)が使われることが多くなっています。剣山は、鉛の土台に真鍮の釘を打ち込んで作られたもので、盛花などの新しい様式のために明治時代の末ごろに考えられました。丸型や角型のものから、針足が長く目が詰まっているもの、短くて粗いものなどいろいろなタイプがあり、留める枝・葉・茎の質に合わせて選びます。

剣山以外に自由花でよく使用されるものに、吸水性スポンジがあります。使い方は、花器に合わせて必要な分を切り取り、いったん水に沈めて吸水した後、再び花器にセットして花材を挿します。剣山と違って何度も使用することはできませんが、上からだけでなく四方から花を挿すことができます。

身近ないけばな

著者紹介

藏重伸

池坊アメリカ事務所所長。「環境デザインとしてのいけばな」「寛永時代のいけばなネットワーク」を研究。
池坊華道会嘱託講師として、いけばなを通じて、国際的にいけばなを京都文化として伝える。

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