町中がにぎわう京都の四大行事。三大祭に足を運ぶ、五山送り火に手を合わせる……
その前に、知ってほしいポイントがあります。

  1. トップ
  2. 三大祭・五山送り火
  3. 五山送り火
  4. 五山送り火に手を合わせよう
  5. 鳥居形

五山送り火

五山送り火に手を合わせよう

鳥居形

仏教的色彩の強い「送り火」の行事ですが、「鳥居形」だけはどうも神道的な意味合いが強いように思ってしまいます。ですが、昔は仏教と神道をそんなに明確に区別してはいませんでした。

お寺の中に鎮守社があったり、神社の中に神宮寺があったり、明治維新までは、神様と仏様は同居していたのです。

ですから昔の嵯峨の人たちが、愛宕神社への信仰心がより一層強かったことを示すかのように近くの愛宕神社一の鳥居に因んで始めたと考えられます。ちなみに愛宕神社の神様の本地仏(神様の正体は実は仏様であるとする考え方)は「地蔵菩薩」で、冥界でも大いに迷えるものを救ってくださる有難い菩薩ですから、庶民の信仰心も強かったことでしょう。

また鳥居には結界としての意味合いもありますので、この世からあの世への出入り口として昔の人たちは考えたのかも知れません。

鳥居形

著者紹介

小嶋一郎

京都産業大学日本文化研究所上席特別客員研究員。京都検定1級初代合格者。
京都の文化財や文化などをPRする「宣京師」として講演・執筆活動中。
著書に『もっと京都がわかる250問』(淡交社刊)ほか。

葵祭
祇園祭
時代祭
五山送り火