町中がにぎわう京都の四大行事。三大祭に足を運ぶ、五山送り火に手を合わせる……
その前に、知ってほしいポイントがあります。

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五山送り火

五山送り火に手を合わせよう

船形

昔の帆船をイメージした西賀茂の「船形万燈籠(まんとうろう)送り火」ですが、送り火が点火される「船山」のふもと近くにある「西方寺(さいほうじ)」とその町内の保存会で守られてきました。

「西方寺」の創建は慈覚(じかく)大師と呼ばれた「円仁」とされています。この円仁は後に延暦寺の天台座主第三世となる高僧ですが、仏教を極めるため唐の国に二度も渡っています。そしてその帰りがけに円仁を乗せた船が暴風雨に巻き込まれ、一心不乱にお経を唱えたところ、嵐が治まったという伝説に基づき、船の形をした送り火が始まったとされています。

また船は「精霊流し」などでもわかりますように、魂をのせてあの世に連れて行ってくれる乗り物とも考えられていたため、送り火にはピッタリのデザインだと思います。

帆先から船底までの長さは約130メートル。また舳先から船尾までの横の長さは約200メートルと昔の帆船というよりは、現代の豪華客船をも凌ぐ大きさです。

船形

著者紹介

小嶋一郎

京都産業大学日本文化研究所上席特別客員研究員。京都検定1級初代合格者。
京都の文化財や文化などをPRする「宣京師」として講演・執筆活動中。
著書に『もっと京都がわかる250問』(淡交社刊)ほか。

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