室町時代<前期>(1392~1467)2

内容概要

●豪奢な輝きを再現した昭和金閣
足利義満が贅を尽くして建てた金閣寺の金閣は、昭和25年に一青年僧によって焼かれた。この事件は、金閣のあまりの美しさを妬んだものと解釈され、三島由紀夫の『金閣寺』、水上勉の『五番町夕霧楼』、市川昆の映画『炎上』などで知られる。現在の建物は同30年の再建。さらに昭和62年、金箔張り替え工事が行われ、往時のきらびやかさを再現させた。広大な池泉回遊式庭園をぐるりと回ると、高台に萩の違棚、南天の床柱で有名な茶室夕佳亭があり、義満が茶に用いたという銀河泉、手洗いに使ったという巌下水など閑雅なたたずまいも残している。

【正式名称】
室町時代<前期>(1392~1467)2(むろまちじだい<ぜんき>(1392~1467)2)

関連情報

足利義満 室町幕府3代将軍。南北朝合一を成し、各地の強力守護を制圧し、幕府権力を固めた。明と国交を開き、貿易を振興。将軍職を退いても太政大臣として実権を握る。相国寺を創建。造営した北山殿(...
金閣寺 臨済宗相国寺派。1397年(応永4)足利義満が建立。金閣は宝形造りの三層殿閣で、1950年(昭和25)放火で焼け、1955年(昭和30)再建された。庭は池泉回遊式庭園(特別名勝・特別史跡)であり...
五番町夕霧楼 昭和36年発表された水上勉の小説。熟知していた千本界隈を舞台に金閣寺炎上事件に材を採り、遊郭で生きる女たちと寺の内側で生きる男たちの世界を対比させた作品である。
金閣寺 三島由紀夫の長編小説。昭和31年発表。日本美の象徴的な存在であった金閣寺の炎上事件を題材にした。確信犯として放火に至る青年僧の心理を告白体で描いた作品。