平家物語

内容概要

鎌倉初期の軍記物語。中世文学の代表作品。冒頭の「祇園精舎の鐘の声」で有名。成立年代・作者とも不詳。治承・寿永年間(1177~85)の源平動乱と仏教的無常観を基底に、平家滅亡を叙事詩的に描く。平曲として琵琶法師によって語られ、流布した。平清盛の母祇園女御の住んだ祇園から始まり、清盛が栄華を極めた六波羅、俊寛らが謀議した鹿ケ谷、小督局(こごうのつぼね)や祇王の住んだ嵯峨野、源頼政・以仁王(もちひとおう)が戦死した宇治川、建礼門院の隠棲地大原など、京都を中心に多くの舞台を生んだ。

【正式名称】
平家物語(へいけものがたり)

関連情報

建礼門院 高倉天皇の中宮。平清盛の娘。安徳天皇の生母。平氏とともに都落ちし、壇の浦の合戦で入水、助けられ帰京。長楽寺の僧を戒師に出家。大原の寂光院に隠棲。後白河法皇の訪問は『平家物語』の“...
平清盛 平安末期の武将・政治家。平忠盛の子。保元、平治の乱で他勢力を追い払い、太政大臣として平氏政権を確立。娘を高倉天皇の中宮に入内させるなど全盛を誇る。その後、各地で反平氏勢力が挙兵...
源頼政 平安後期の武将。武勇にすぐれ、鵺(ぬえ)退治のエピソードがあり、歌人としても著名。平治の乱では初め源義朝に応じ、途中で平清盛に味方した。のちに以仁王の令旨で平氏追討の兵を挙げた...
大原 左京区の北東部、八瀬北方にある都心から15キロの山間部一帯の地名。大原女、風光の美などで有名。特に観光客が多い。平安初期の僧・円仁がこの地を根本道場とし、魚山大原(たいげん)寺を...
嵯峨野 右京区太秦の西、桂川の北付近に広がる広い住宅地域の名。優れた風物が好まれ、平安時代には天皇、大宮人たちの絶好の遊猟、行楽地だった。1931年(昭和6)京都市に編入。さらに1970年(昭和...
鹿ケ谷 左京区東南、如意ケ嶽ふもと一帯の住宅地帯の名。平安前期の高僧・円珍が山中で道に迷い、鹿に助けられたことから名付けられた地名。古くから貴人の山荘や寺院が多かった。僧・俊寛が平家打...
宇治川 琵琶湖に源を発し京都府の南部を流れる川。淀川水系73.1キロの中流部の名称で、上流を瀬田川、宇治市域に入って京都市伏見区までを宇治川、3川合流点から下流を淀川と称し大阪湾に入る。古く...