鎌倉初期の華厳宗の僧。紀伊(和歌山県)生まれ。高雄の神護寺で文覚に師事。東大寺で受戒、華厳を学ぶ。後鳥羽院から栂尾の地を賜わり、高山寺を建立。旧仏教の復興に尽力し、専修念仏を非難する『摧邪輪』、『夢之記』など著述も多い。栄西が中国から運んだ茶種を栂尾に植えた話は有名。墓は高山寺。1173(承安3)~1232(貞永1)
栄西 | 正しくは「ようさい」。鎌倉初期の禅僧で、日本臨済宗の祖。備中(岡山県)生まれ。比叡山で修学。2度入宋し、臨済宗黄竜(おうりょう)派の禅、戒を受けた。源頼家の援助で京都に建仁寺を建... | 詳細を見る | |
---|---|---|---|
文覚 | 鎌倉前期の真言宗の僧。北面の武士であったが、18歳のとき、源渡の妻・袈裟御前を誤って殺し出家。神護寺再興の勧進を後白河上皇に強要し、伊豆に配流。そこで源頼朝に挙兵を促したという。... | 詳細を見る | |
![]() |
神護寺 | 真言宗の古刹。もとは和気氏の氏寺。809年(大同4)から14年間空海(弘法大師)が住持、その後、荒廃したが、平安末期、文覚上人が再興。国宝の薬師如来像をはじめ平安、鎌倉時代の仏像、絵... | 詳細を見る |
![]() |
高山寺<右京区栂尾> | 774年(宝亀5)の開創。1206(建永元)年明恵上人が後鳥羽上皇の帰依を得て高山寺として中興開山した。栄西禅師から贈られたお茶の実を栽培し、苗が宇治へと伝わったことから、お茶の発祥の地... | 詳細を見る |
![]() |
高雄 | 右京区梅ケ畑。都心から15キロ。高雄山(428メートル)のふもと、清滝川に沿った一帯の地名。高尾とも書き、付近の栂尾、槙尾とも合わせて「三尾」といわれる。京都屈指の紅葉の名所。南北朝... | 詳細を見る |