綾戸國中神社(駒札)

内容概要

元は,綾戸宮と國中宮の二社であったが,現在では合祀されており,左が綾戸宮,右が國中宮である。綾戸宮は大綾津日神,大直日神,神直日神,國中宮は素盞鳴神を御祭神とする。 社伝によれば,綾戸社は継体天皇十五年(521年)に大堰川(桂川)七瀬の祓神として,大井社と称して創建された。その後,天暦九年(965年)綾戸社に改称された。社号の額は第七十代後冷泉天皇の御震筆と伝えられている。 國中社は本来蔵王の杜(現蔵王堂光福寺)に社地があって,中世には牛頭天王社とも呼ばれており,古くには久世郷全体の郷社であったと推定される。戦国時代,國中社が綾戸社の境内に移され,以来,綾戸國中神社と称するようになった。 日本三大祭のひとつである祗園祭に欠かせないものとして,綾戸國中神社の「久世駒形稚児」がある。 この「駒形稚児」と祗園祭との関係は,「國中社は素盞鳴尊の荒御魂なり。八坂郷祗園社は素盞鳴尊の和御魂なり。依って一体にして二神,二神にして一体で神秘の極みなり。」と古文書に記され,「御神幸の七月十七日に訓世の駒形稚児の到着なくば,御神輿は八坂神社から一歩も動かすことならぬ。若し此の駒故なくしてお滞りあるときは,必ず疫病流行し人々大いに悩む。」とも伝えられている。 駒形を奉持することで稚児は神そのものとされ,神幸祭,還幸祭では中御座神輿の先導をつとめる。

【正式名称】
綾戸國中神社(あやとくなかじんじゃ)
【住所】
京都府京都市南区久世上久世町446
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