龍安寺・吾唯足知の蹲
(りょうあんじ われただたるをしるのつくばい)

杉と苔に覆われ緑の香り漂う龍安寺境内、方丈(ほうじょう)の東には丸い石の中央が四角に彫られ、「吾唯足知」と刻まれた水戸光圀(みとみつくに)寄進と伝えられる石造りの手水鉢がある。〈本物は非公開。実物と同じに作った複製が見られる。〉 

◎龍安寺御陵ノ下(ごりょうのした)町13 075-463-2216
 ●京福電鉄北野線「竜安寺道駅」下車徒歩7分
 ●市バス・JRバス停「竜安寺前」下車すぐ
◎料金/有料 ◎時間/8:00〜17:00
 (12月〜2月は8:30〜16:30)

  仁和寺(にんなじ)・御室(おむろ)の桜と御室八十八ヵ所めぐり

仁和寺といえば御室の桜。花(=鼻)が低いので「お多福桜(おたふくざくら)」とも呼ばれる里桜が、中門に向かって左手に200本近くある。開花は遅く4月中旬頃が見頃。また、隠れた名所として知られるのが、西門から成就山(じょうじゅやま)の麓にかけて広がる御室八十八ヵ所めぐりの霊場。
 全行程は約3km、札所には小さなお堂と弘法大師像が祀られている。また、境内には国宝、重要文化財を収めた「仁和寺霊宝館」がある。

◎御室大内(おおうち) 075-461-1155
 ●京福電鉄北野線「御室駅」下車徒歩5分
 ●市バス・京都バス・JRバス停「御室仁和寺」
  下車すぐ
◎料金/有料(境内無料) ◎時間/9:00〜16:30

  仁和寺・花の菩薩(はなのぼさつ)

仁和寺の境内に祀られているのが花の菩薩。花は仏さまの慈悲と和の象徴。仁和寺を家元とする御室流華道の心のよりどころとされ、草花の生命に供養して花芸の上達が願われる。

◎御室大内(おおうち) 075-461-1155
 ●京福電鉄北野線「御室駅」下車徒歩5分
 ●市バス・京都バス・JRバス停「御室仁和寺」
  下車すぐ
◎料金/有料(境内無料) ◎時間/9:00〜16:30

  妙心寺(みょうしんじ)・東林院(とうりんいん)の沙羅双樹(さらそうじゅ)

「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の音 諸行無常(しょぎょうむじょう)の響きあり 沙羅双樹の花の色…」と平家物語で歌われた沙羅双樹。(別名・夏椿ともいう)妙心寺東林院の庭のそれは樹齢300年を超えるといわれ、高さは約15メートルにもおよぶ。見頃となる6月中旬〜下旬には「沙羅の花を愛でる会」が開催される。

◎花園妙心寺町 075-463-1334
 ●JR山陰本線(嵯峨野線)「花園駅」
  下車徒歩10分
 ●京福電鉄北野線「妙心寺駅」下車徒歩5分
 ●市バス停「妙心寺前」下車すぐ
◎料金/有料 ◎時間/9:30〜16:00

  双ヶ丘(双岡)
(ならびがおか)

標高116m程度の一ノ丘から南に二ノ丘、三ノ丘と連なり、いまは市街地を見下ろす抜群の眺望でハイキングコースとしても人気の双ヶ丘。兼好法師は兼ねてより自分の終焉の地をこの双ヶ丘と決めていた。後二条院(ごにじょういん)に仕え六位にもなったが、のち出家遁世(しゅっけとんせい)。
 憧れの地に移り住み「徒然草」をはじめとする数々の名作を残した。

◎御室双岡町
 ●京福電鉄北野線「御室駅」下車徒歩6分

  大映通(だいえいどおり)商店街

黒澤明監督の「羅生門(らじょうもん)」をはじめ、国際的にも評価の高い映画を世に送り出した日本有数の映画会社“大映”の撮影所がここにあったことから「大映通」と名づけられ、撮影所が閉鎖された後も、そのまま呼ばれ続けている。当時の三大撮影所「東映、大映、松竹」を結ぶとちょうどその中心を走っていることからしても、まさに太秦のメインストリートだったといえよう。

 ●京福電鉄嵐山線「太秦駅」または「帷子ノ辻駅」下車すぐ
 ●市バス停「右京区総合庁舎前」下車すぐ
 ●京都バス停「太秦広隆寺前」下車すぐ

  鳴滝(なるたき)の滝

地元の人にも名ばかりと思われている鳴滝は、実際に存在する「滝」である。高雄の山麓・梅ヶ畑(うめがはた)から流れ出す御室(おむろ)川(鳴滝川)は街道に沿って東南へ下っていき、山間から平坦な宇多野へ移る所で一気にたぎり落ち、滝の音を響かせている。近くには芭蕉の歌碑もある。

◎鳴滝音戸山町
 ●市バス停「三宝寺(さんぽうじ)」下車徒歩2分
 

  了徳寺(りょうとくじ)

一般には、12月9・10日に行われる中風除けの大根焚きで知られている了徳寺。当寺に立ち寄った親鸞聖人に村人が煮大根でもてなしたのに由来し、上人はそのお礼にすすきの名号を与えたそうである。

◎鳴滝本町 075-463-0714
 ●市バス停「鳴滝本町」下車徒歩5分
◎時間/9:00〜16:00

  千代の古道(ちよのふるみち)

嵯峨広沢(さがひろさわ)の山越から南下して、梅宮(うめのみや)まで通じるとされる古道。
 在原行平(ありわらのゆきひら)が「さがの山 みゆき絶えにし 芹川の 千代のふる道 跡はありけり」と歌にも残しているように、その歴史はきわめて古い。

●市バス停「山越」下車南下

  嵐電(らんでん)沿線の桜並木

京福電鉄(通称・嵐電)沿線随一の桜の名所といわれているのが鳴滝〜高雄口間である。4月になると線路をはさんで両端に桜が美しく咲き乱れることから、「桜のトンネル」と呼ばれている。

◎京福電鉄北野線「鳴滝駅」または「高雄口駅」下車

  歴史的風土特別保存地区

無粋な電柱や看板などがほとんどなく、昔ながらの美しい景観が保たれている広沢池から大沢池にかけての一帯は「歴史的風土特別保存地区」に指定されている。嵯峨野の四季を満喫できる散策路として、また時代劇のロケ地としてもお馴染み。

◎嵯峨広沢町
 ●市バス・京都バス停「大覚寺」下車すぐ
  (大覚寺〜広沢池方面へ)

  千手観音(せんじゅかんのん)

嵯峨野の山をバックにひろがる広沢池は、平安時代中期に遍照寺(へんじょうじ)建立に併せて造られたといわれる。鯉などの養殖が行われており、年末に行われる「池ざらえ」(池の水を抜いて成長した鯉を収穫する)は、冬の右京の風物詩ともなっている。観月の絶好地として古くから知られ、平安時代には都人たちが、千代の古道(ちよふるみち)を通ってお月見に来たといわれる。その西島には、千手観音の石仏が鎮座されている。

◎嵯峨広沢町
 ●市バス・京都バス停「大覚寺」下車徒歩12分

  大沢池(おおさわのいけ)

貞観(じょうがん)18年(876)、嵯峨天皇の離宮であった「嵯峨院」が前身の大覚寺境内東にある大沢池は中国の洞庭湖(どうていこ)をまねて造ったとされ、大陸的な雰囲気を漂わせている。また、池のまわりには平安時代のものともいわれる石仏群があり、長い年月に耐えたその穏やかな風貌は見るものの心をなごませてくれる。

◎嵯峨大沢町
 ●市バス・京都バス停「大覚寺」下車すぐ
◎料金/有料 ◎時間/9:00〜16:30

  児(ちご)神社

遍照寺を建立した寛朝僧正(かんちょうそうじょう)の稚児(ちご)を祭神とする神社。僧正が惜しくも他界すると、後に残された稚児は悲しみに打ちひしがれ、広沢池に身を沈めた。その霊を弔う社で、境内には寛朝が座禅を組む折、稚児がいつも腰掛けていたという石の椅子が残っている。

◎嵯峨釣殿町 
  ●市バス・京都バス停「大覚寺」下車徒歩12分

  車折(くるまざき)神社のお礼石(おれいいし))

車折神社は、平安末期の学者である清原頼業(きよはらよりなり)を祀っている。社務所で受けた小石を持ち帰り、願い事がかなえば、お礼の石を添えてお返しする風習があった。今では、学業が「成る」ことを願い奉納する人が多い。

◎嵯峨朝日町 075-861-0039
 ●JR山陰本線(嵯峨野線)  「嵯峨嵐山駅」下車徒歩10分
 ●京福電鉄嵐山線「車折駅」下車すぐ
 ●市バス停「車折神社前」下車すぐ

  芸能(げいのう)神社

車折神社の境内神社の一つに芸道の祖神天受命(あまのうずめのみこと)を祀る芸能神社がある。古典芸道にいそしむ人々や有名芸能人の玉垣がずらりと並んで壮観である。

◎嵯峨朝日町 075-861-0039
 ●JR山陰本線(嵯峨野線)  「嵯峨嵐山駅」下車徒歩10分
 ●京福電鉄嵐山線「車折駅」下車すぐ
 ●市バス停「車折神社前」下車すぐ

  桂川(かつらがわ)から見る「小倉山(おぐらやま)風景」 松尾橋東詰の桂川畔を北へ少し行ったあたりの堤から小倉山方面に目をやれば、四季おりおりにあでやかな姿を見せる景勝・嵐山が一幅の絵画のように眼前に広がる。

●市バス停「松尾橋」下車、罧原堤(ふしはらつつみ)あたりから

  梅宮大社(うめのみやたいしゃ)子宝のまたげ石  梅とかけて“産め”。嵯峨天皇(786〜842)の御代、皇后が井手から遷座され、皇子(仁明天皇)を出産。この時に祈念されのが、またげ石(石をまたぐと子が授かるというのが由来)といわれる。子宝安産の神として参詣者が多い。〈またげ石は要祈祷。〉

◎梅津フケノ川町 075-861-2730
 ●市バス停「梅ノ宮神社前」下車すぐ
◎料金/有料 ◎時間/9:00〜17:00

  竹林(ちくりん)の道

天龍寺を北へ、野宮神社、大河内山荘に続く道の両側には、美しく手入れされた竹林が連なり、源氏物語のような幻想的な世界へ誘ってくれる。

 ●京福電鉄嵐山線「嵐山駅」下車徒歩5分
 ●市バス・京都バス停「野々宮」下車すぐ

  トロッコ嵯峨駅

JR嵯峨嵐山駅に隣接するトロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡まで全長7.3km、片道約25分の道のりをトロッコ列車が走る。「トロッコ嵯峨駅」には、日本最大級の大きいクリスタル製のクラシックシャンデリアが輝き、駅舎内の喫茶店では、自然との共存を訴える細密画の数々が展示されている。

◎嵯峨野観光鉄道 075-861-7444
 ●JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」下車すぐ

  嵯峨鳥居本(さがとりいもと)

祇王寺から化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)、愛宕(あたご)神社一之鳥居(いちのとりい)に至る愛宕街道沿いの集落で、このあたりは古い街並が残り伝統的建造物群保存地区に指定されている。曼陀羅山(まんだらやま)の中腹には、京都五山の送り火の「鳥居形(とりいがた)」があり、送り火に奉仕するところからこう呼ばれるようになったという。

●京都バス停「鳥居本」下車すぐ

  清滝川(きよたきがわ)と金鈴橋(きんれいきょう)

愛宕山(あたごさん)の東すそを緩やかな曲線を描いて流れる清滝川。高雄と栂尾と槙尾、俗に「三尾」と呼ばれる紅葉の名所を結ぶこの川は、上流から下流へ紅葉の便りを運んでくる。清滝を境に下流の保津川までを金鈴峡とよび、そこにかかる金鈴橋は紅葉を楽しむ絶好のスポットである。

●京都バス停「清滝」下車すぐ

  水尾(みずお)の柚子風呂(ゆずぶろ)

保津峡から北へわけいった山里・水尾は柚子と梅で名高い。古くは清和天皇(水尾天皇)が好んだとされる柚子風呂が来訪者の要望で始められ、今では水尾の秋から春にかけての風物詩となっている。10月中旬から4月頃まで入れる。

●JR山陰本線(嵯峨野線)「保津峡駅」下車徒歩1時間
※お問い合せは「水尾保勝会」(京都市観光案内所まで)

  樒原(しきみがはら)の鎧田(よろいだ)

樒原には鎧田と呼ばれる武士の鎧を思わせる段々畑が広がっている。開墾(かいこん)の由来は定かではないが、古歌では「山城の 原の鎧田 きてみれば 冑の森に 弓掛けの松」とすでに詠まれている。愛宕山への裏街道としても栄えた。

●JR山陰本線(嵯峨野線)「八木駅」下車〜
  京都交通バス停「原神社前」下車すぐ