観月の絶好地として古くから名高い広沢池(ひろさわのいけ)。
十二単衣の姫君や供連れの公達たちが牛車を仕立て、
お月見のために通った千代の古道や清凉寺(せいりょうじ)など、
いにしえのよすがをしのぶスポットがあります。

清凉寺(嵯峨釈迦堂(さがしゃかどう))

 源氏物語の光源氏のモデルといわれる嵯峨天皇の皇子・源融(みなもとのとおる)の墓が片隅にあり、その横に願をかけると光源氏が励ましてくれるという「恋の木」がある。

広沢池

 平安時代の中期に、寛朝僧正(かんちょうそうじょう)(宇多天皇(うだてんのう)の孫)によって遍照寺(へんじょうじ)が建立された時に開削された広沢池。年末に池の水を抜いて成長した鯉を収穫する「池ざらえ」は、冬の右京の風物詩になっている。

大覚寺(だいかくじ)

 嵯峨天皇の離宮を寺に改めたのが始まり。宮殿や寝殿には狩野山楽(かのうさんらく)による紅梅図など100面を越える見事な襖絵があり、重要文化財に指定されている。
 月見の名所である大沢池(おおさわのいけ)も見逃せない。

千代の古道

 広沢池での水遊びやお月見などに、平安時代の都人たちが利用したといわれる梅宮(うめのみや)から嵯峨広沢の山越まで通じる古道。

名古曽(なこそ)の滝跡(大沢池)

 小倉百人一首にも「滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なお聞こえけれ」と歌われたが、応仁の乱などの戦火で崩壊。昭和58年に埋もれていた滝の遺水などを復元整備し、今では見事な石組みと清らかな水音が甦っている。

遍照寺
                 
 花山天皇の勅願で寛朝僧正(かんちょうそうじょう)が創建。元は広沢池の北・遍照寺山の麓にあったが、早い時期に荒廃してしまい、その後、現在の場所に再建された。本堂に安置されている不動明王座像は、千葉県成田の不動明王と一本二体の尊像と伝えられる。

 ●市バス停「広沢御所ノ内町」下車徒歩5分 075-861-0413
 ◎有料 ◎9:00〜16:00