旧山陰街道樫原界わい
桂川と西山連峰に挟まれた西京・洛西は、古くて新しい街です。
桂川流域には弥生遺跡が、
御陵(ごりょう)から樫原(かたぎはら)、福西(ふくにし)や大原野などには、
4〜5世紀頃の首長級の古墳も散在しています。
京都で最も古い神社のひとつに数えられる松尾大社では、
渡来人の秦(はた)氏らの開拓の夢がしのばれます。
桓武(かんむ)天皇によって長岡京遷都(せんと)、平安京遷都が行われた頃、
大原野には奈良から春日の神が祀られて、
参詣や狩猟で王朝絵巻が繰り広げられました。
平安から中世にかけては公家や寺社の荘園地帯、
偉容を誇った大伽藍の面影が、遺跡や山沿いの古刹に残ります。
山陰街道など古くから交通の要衝(ようしょう)で、
兵どもが行き交い、大名行列や旅人が足を休めた樫原や沓掛(くつかけ)を、
いまも鉄道や幹線道路が走ります。
名勝嵐山桂離宮をはじめ、
桜や紅葉、月などを詠まれた風光明媚な自然に囲まれ、
田園地帯だった近世までの姿。
それが現代、
洛西の地に誕生した大規模なニュータウンなどにより、
住宅地へと変貌をとげています。
 
善峯寺 洛西ニュータウン(境谷本通付近)