小栗栖の里/夏
京都市の南東部に位置する醍醐の地は
東に笠取山(かさとりやま)に連なる山々を望み
西に桃山丘陵が続く……その山々を
挟むようにして広がる山科(やましな)盆地の中央を
悠々と山科川が流れています。
この地は万葉の時代から交通の要衝(ようしょう)として開け
京都・滋賀・奈良に通じるいくつもの街道が交わり
数々の逸話や伝説、そして史跡も
数多く残されているところ。
平安時代には貴族の別荘地として栄えた日野(ひの)は
親鸞聖人誕生の地でもあり上醍醐寺(かみだいごじ)は西国札所(さいごくふだしょ)として
その一帯は修験道(しゅげんどう)の山、聖域として
今なお信仰を集めています。
醍醐、村上、朱雀(すざく)の歴代天皇より
手厚い保護を受けた醍醐寺
秀吉が花見の宴を催した場所として知られ
醍醐一帯には歴代の天皇陵や
醍醐寺三宝院(さんぽういん)をはじめとする古刹、名刹が点在しています。
のどかな山里のたたずまいを残す
歴史と文化にあふれた醍醐路を歩けば
緑あふれる豊かな自然がはるかなる歴史の彼方から
やさしく語りかけてくるようです。